歯並びが気になります。いつ受診すれば？

一般的には６・７歳の頃、永久歯の前歯が上に２本、下に４本出る（乳歯と生え変わる）頃、相談されるのが良いでしょう。

　ただし三日月形の顔になる（下顎前突）可能性のある方は－ご両親や近親者に下顎前突の方がいれば要注意－早くから下顎の発育を抑える必要があるので、もっと早く5歳ごろに相談されるのが良いでしょう。

　また、指しゃぶりや口呼吸（いつもポカンと口を開けている状態）などの悪習慣は、歯並びや出っ歯などに影響することもありますので、止めさせるよう心がけましょう。

　乳歯のあいだは、あまり心配せず、毎日の食事を楽しく、しっかり噛んで食べるよう心がけましょう。乳歯からむし歯にならぬよう注意することが大切です。

　矯正治療は、一般的には永久歯が萌出し、身体の成長が終了する前から始めることが多いですが、成長が終了し、永久歯列が完成してからでも十分可能です。

　気になる費用ですが、矯正は特殊な場合を除いて健康保険がききません。治療費は診療所によってまちまちです。一例として、某国立大学付属病院のパンフレットには、ブラケット（歯を動かす用具）をつけて2年程度で行う総治療費が80万～90万程度とあります。

　矯正治療は個人差が大きいので、治療内容をよく相談されて納得の上でお受けください。